エアコンのガス補充が必要な理由
エアコンには冷媒ガスが入っていて、このガスが循環することで冷房や暖房を実現しています。しかし長期使用しているとガスが少しずつ漏れたり、エアコンの部分的な故障によりガスが減少することがあります。
ガスが不足すると、十分に冷えなかったり暖まらなくなったり、時には全く動作しないこともあります。エアコンの冷房・暖房能力はガスの量に影響されるため、ガスが少ないと本来の性能を発揮できません。
そのため、ガスが減っているのに気づいたらできるだけ早い段階で補充する必要があります。診断を行い、不足している量を計算して適量のガスを注入するのがガス補充です。正しくガス補充を行うことで、エアコンを本来の性能に戻すことができます。
ガス量の減少はエアコンの寿命を縮める原因ともなります。定期的に「ガス漏れ検知」を行うなどし、ガス量を確認するメンテナンスが大切です。ガス不足に気づいたらはやめに補充し、エアコンの長寿命化を図りましょう。
車のエアコンガス補充した際の効果
エアコンガスの補充をした人の体験談からの効果については
- ガス量の半分以下に減少していたエアコンを補充した結果、「車内が以前のように冷えるようになり、涼しくなった」と効果を実感している。
- ガス量が30%減のエアコンを補充後、車内の最低気温を計測したところ、補充前は29°Cだったものが、補充後は設定温度の25°Cまで下がった。10°C近く冷える効果があった。
- ガス量50%以下の車両で補充を行った場合、92%の車両で冷房効果の改善が見られた。補充後の車内平均気温は3.2°C下がった。
- ガス漏れ検知時のデータでは、ガス量30%減の段階で補充を行うと、その後2年はガス量の大幅な低下が防げることが分かっている。
このように、エアコンガスの適切な補充は、冷房効果を回復させ、車内温度を下げる効果が数据的にも証明されています。ガス量低下には早めの補充が重要です。
エアコンのききが悪い原因について
エアコンは動いているがどうも冷風があまり出てきていないエアコンの効きが悪い原因には何が考えられるのでしょうか?
エアコンのコンプレッサーの故障
冷媒であるエアコンガスをコンプレッサーで圧縮しエポパレーターに送りそこで圧縮したエアコンガスを解放すると気化させる。気化熱によって冷却するのがエアコンの冷風の簡単な説明です。
圧縮する時のコンプレッサーが作動しない場合にはエアコンは確実に動きません。ただ、このコンプレッサーが故障する事はほぼ無いと考えていいでしょう。
エアコンガスの不足やガス漏れ
エアコンの効きが悪くなる一番の原因はエアコン内部の窒素ガス不足、又はエアコンガスのガス切れ・ガス漏れです。エアコンガスの点検窓がフロントグリル付近にあるので、それで確認します。容量が少なければ、補充する事で、効きが悪い状態は解消されます。
おかしいと思ったらエアコンガス点検をすることをオススメします。
オートバックスではエアコンガスの残量を確認してもらえます。
エアコンガスがもし漏れていることで冷えない場合には
- エアコン修理
- エアコン漏れ止め剤
この2点が有効になります。
車のエアコンガス補充は自分で出来る?
エアコンガスが不足しているからと言って自分で行う事は出来ません。エアコンガスボンベとそれを内部に送り込むコンプレッサーを使用する為、素人では出来ません。ここはプロに任せた方が安心ですよ。
夏の車の中は60度を超える事もありますので、基本的にはエアコンを使うようにしましょう。運転していて熱中症になってしまったら事故の危険性がありますからね。
そうならないように、エアコンの効きが悪くなった段階で一度オートバックで点検してみるのもいいかもしれませんよ。
自分でエアコンガスを補充する場合は、エアコンガス本体とチャージングホースが必要で、以下の手順で行います。
- 車種ごとに対応しているエアコンガスの種類を確認する
- 対応しているエアコンガスを準備する
- ガス缶にチャージングホースのガス管のバルブを取り付ける
- チャージングホースの反対側を車の低圧側ポートに接続する
- エアコンガス缶を一瞬だけ少しゆるめる
- エンジンをかけて車の窓とドアをすべて開ける
- カーエアコンを「ON」にして最大風量の内気循環に設定する
- ガス管に付属している針を刺し、ガス管に穴を開けてネジを緩める
- 圧力計でガス管が空になっているか確認する
- 圧力に問題がなければ注入完了になります。
おすすめのエアコンガス&キット
車のエアコンガスを補充を自分でする際に必要なエアコンガス・エアコンガスチャージキットを紹介
エアコンガス
エアコンガスの補充方法と注意点
エアコンガスの補充方法と注意点は以下の通りです。
- 補充するガスの種類を確認する。車種やエアコンの種類に合ったガスを使用する。
- 補充量は過剰にしないよう指定範囲内とする。過充填は故障の原因となる。
- 老朽化したエアコンオイルは換える。効果的なガス循環のために必要。
- 補充には専用の充填装置を使用する。半導体式漏れ検知器でガス量をチェック。
- 空調関連部品の点検を行い、異常がないか確認する。
- 補充後は十分な試運転をして、冷房効果を確認する。
- 定期的にガス量を点検し、早期の補充が必要か判断する。
- 補充はできるだけ専門店で行い、作業の安全性、精度を高める。
適切なガス種と量での補充、関連部品の点検がポイントです。定期的な検査と早めの補充が大切です。
車を売るときはエアコンは直さずに売っていいの?
エアコンが故障した時に修理費の見積もりをみてビックリする方も多いのではないでしょうか。平均すると修理費用は最低でも10万円~といった所です。
車を売る時にエアコンが壊れて居てしまっては高く買取してくれないのでは?と考えてしまって仕方なく修理してから売却したと言う方も多いはずです。これは実はNGです。エアコンが壊れていてもほぼ査定額には影響がないと考えた方がいいでしょう。
買取業者は、もっと安く修理する事が可能だからです。
エアコンが壊れた場合には同じく別の部品も劣化していることも多いので売ることをオススメします。