ファンベルトの役割や効果について
ファンベルトと名が付いていますが、現在ファンは電動式に切り替わっているので、ファンベルトは名前だけが残っている形になっています。ではこのファンベルトはどんな役割を果たしているのでしょうか?
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ファンベルトはエンジンが回転する事で得られる動力をベルトを通じで他のバーツを動かす動力伝達系のベルトになります。バッテリーに充電する電気を産みだしたり、使用する電気を作りだす、オルタネーターを作動させます。
エンジン内にはラジエター液が走っており常に温度の上昇を一定で管理し冷却します。その時に冷却水を潤滑させるウォーターポンプを作動させますが、その動力源にもなっています。
またエアコンを作動させるには、コンプレッサーを回さなければなりませんが、そのコンプレッサーを回すのにも、ファンベルトは使われています。
ファンベルトの交換の目安
1.ファンベルトの音
エンジンスタート時や加速時などエンジンに負荷をかけた時にファンベルトがなる
2.走行距離で交換する
オートバックスでは3万キロ~5万キロで交換する事を推奨しています。
3.3年数で交換する
ゴム製なので、使用しても使用しなくても経年劣化していきます。基本的には5年~10年の耐用年数となっています。使う頻度が少なくてもファンベルトは劣化します。
4.チャージランプの点灯
チャージランプはバッテリーに充電が正当に行われていない時点灯しますが、走行中に点灯した場合はファンベルトからオルタネーターに駆動が伝わっていないと言う合図になります。
ファンベルト キュルキュル音の原因
ファンベルトのキュルキュル音の原因について紹介します。
原因1:ベルトの緩み
ファンベルトのキュルキュル音の最も一般的な原因は、ベルトの緩みです。ベルトが緩むと、摩擦が発生し、キュルキュルという音が発生します。ベルトを調整することで、この問題を解決することができます。
多くの車の場合、ベルトの緊張を調整することは簡単で、DIYで行うことができます。ただし、車を整備する経験を持ってない方はプロにおねがいしましょう。
原因2:ベルトの劣化
ファンベルトは、長期間の使用で劣化することがあります。劣化が進むと、ベルトの表面にひび割れや擦り傷が発生し、キュルキュルという音が発生します。この場合、ベルトを交換することが必要です。ベルトの交換は専門家に依頼することをお勧めします。
原因3:プーリーの不良
プーリーは、ベルトが回転するための部品であり、プーリーに問題がある場合、ファンベルトからキュルキュル音が発生することがあります。プーリーに問題がある場合、専門家に相談することをお勧めします。
交換しないとどうなるの?
現在どの車種にも使用されているファンベルトはゴム製です。当然耐用年数もあれば劣化する事もあります。ファンベルトを交換しないでいるとどうなるのでしょう?
1.ウォーターポンプが作動しない
ウォーターポンプが作動しないと言う事でエンジン内を冷却するラジエター液が循環しなくなります。そうなるとエンジンは高温になりシリンダーが焼きついたりする可能性が高くなります。
2.オルタネーターが作動しない
オルタネーターを作動させて充電や電気を作りだしているのですが、これが作動しなくなるとバッテリーに充電が行われません。そのため、バッテリーだけで電力供給する事になりバッテリーはすぐにあがってしまいます。そうなるとバッテリー上がりや電装品が付かなくなっていきます。
3.エアコンコンプレッサーが作動しない
エアコンのコンプレッサーが作動しなくなるので、エアコンによる冷却や除湿機能が使えなくなります。
4.ベルトが切れる
最終的にはベルトが切れます。そうなると全ての駆動伝達が行われなくなるので、最終的にはエンジンが停止します。
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車種別ファンベルトの交換費用・時期まとめ
ファンベルトを交換する場合に車種ごとで交換費用や交換時期は、かなり違ってくるのでしょうか?一部の車種を例に挙げて紹介していきます。
1.ワゴンR
画像引用元:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
ワゴンRは、スズキの代表的な車種になります。鳴き音が聞こえたら交換になります。
2本ファンベルトの交換が必要で、FF車であるワゴンRのファンベルト交換作業は、フロントバンパーを外して行います。年式の車両も有る為、交換費用が変わってくる事があります。
- ファンベルト2本交換パーツ代:約4000円
- 交換工賃:約8000円~
- 作業時間:1時間~
2.ムーブ
画像引用元:https://www.goo-net.com/car/DAIHATSU/MOVE/DBA-L175S.html
ダイハツムーブは車両の年式によって、ファンベルトが2本と3本の車両があります。どちらも、ベルトが鳴きだしたら交換時期になります。
この車両もフロントバンパーを外して行わなければならず、交換時間に若干の影響が出る事になります。
- ファンベルト2本パーツ代:3000円~
- ファンベルト3本パーツ代:4000円~
- 交換工賃:5000円~
- 作業時間:30分~1時間
3.エスティマ
画像引用元:http://trendy.nikkeibp.co.jp/
エスティマのファンベルトの交換時期は、5万キロ以上走行している場合又は新車購入時から5年が経過している場合に、ベルトが鳴いていなくても交換しておく事がベストになります。
エスティマは年式で交換工賃に差が生じる恐れがあるので、事前に店舗に確認しておいたほうがいいでしょう。
- パーツ代:約6000円~
- 交換工賃:約6000円~
- 作業時間:1時間~
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4.エブリィ
画像引用元:http://www.break-web.com/shousai.php?id=92
エブリィはシート下にエンジンがあるのでの、ファンベルトが鳴きだしてくると、音は下から聞こえてきます。
またこの車両は、比較的にファンベルトの交換が簡単な車両ですので、作業時間は他の車両よりも短く終了する事が出来るのが特徴になります。
- パーツ代・交換工賃こみ:6000円~
- 作業時間:30分~
5.タント
画像引用元:https://www.daihatsu.com/jp/news/2017/20171218-1.html
基本的にファンベルトが鳴きだしたら、交換が必要になってきます。ただし、ベルト鳴きが無くても、走行が5万キロ以上 購入から5年が経過していれば交換する方がいいでしょう。
3本ベルトを使用しているタイプも有るので、事前に見積もりをもらっておいてもいいかもしれません。
- パーツ代・交換工賃こみ:約1万円以内
- 作業時間:1時間~
6.ステップワゴン
画像引用元:http://kakaku.com/item/K0000280200/
ステップワゴンは1本のベルトで全ての機能を動かすオートテンショナー方式を採用しているので、交換時に発生するベルトの張りを調整する必要がありません。ベルト鳴きが聞え出したら、要交換と思っていてください。
またベルト鳴きが無い場合でも走行5万キロ以上購入時から5年以上経過している場合には交換する事が必要になります。
- パーツ代・交換工賃こみ:8000円~
- 作業時間:1時間~
7.モコ
画像引用元:http://history.nissan.co.jp/MOCO/SA2/1310/index.html
日産自動車で販売している軽自動車ですが、スズキのMRワゴンのOEMを受けて販売しています。この車両もベルトが鳴きだしたら交換が近いと考えておいた方がいいです。
この車両は3万キロを越えたあたりからベルトが鳴きだすと言う事が多い様ですから、3万キロを超えたあたりで、点検するか交換をお願いした方がいいです。
- ファンベルト2本と交換工賃こみ:8000円~
- 作業時間:1時間~
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あんなベルトぐらいでとは思いますが、日ごろの点検だけでもトラブル回避につながりますので、洗車した時くらいは目視点検だけでもするようにした方が良いでしょうね。