アッパーマウントとは、エンジンとボディを接続する部品で、振動を抑える役割があります。古くなると劣化し交換が必要になります。
交換の目安は、エンジン音や振動が大きくなった場合や、亀裂や変形が見られる場合です。メリットとしては振動や騒音が低減し、乗り心地が向上、エンジン寿命も伸びます。
費用を抑えるには複数店の見積もり、セット割引、自分で交換することがコツです。
ここではアッパーマウントの交換費用はいくらか?相場料金などを紹介します。
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アッパーマウントとは
アッパーマウントとは、エンジンとボディを接続する部品です。振動を抑える役割がある重要なパーツで、古くなると劣化し交換が必要になります。
アッパーマウントは、ゴムと金属板でできた構造になっています。ゴムが振動を吸収し、金属板が強度を保つ役割があります。エンジンの振動が車体に直接伝わるのを防ぐ働きがあります。
交換の必要性
10年以上経過した古い車両だと、アッパーマウントの劣化が進んでいます。エンジン音が大きくなったり、振動が強く感じるようになったら点検が必要です。亀裂が入っていたり、変形している場合は早めの交換がオススメです。
アッパーマウント交換費用
アッパーマウントの交換費用は、パーツ代と交換工賃の合計となります。
アッパーマウントは左右2本で交換することが一般的です。1本だけ交換しても再度振動が発生する可能性が高いです。
アッパーマウント1ヶ所の交換費用は、部品代が7000円~1万円程度、交換工賃が7000円~1万円程度なので、合計1万4000円~2万円程度になります。
コンパクトカーの場合、アッパーマウント1個当たり約4000円、ダンパー1本当たりフロントが1万8000円前後、リアが5000円前後といった金額が目安
- 車種や使用している種類によって部品代が異なるため、作業見積もりの際に確認が必要
- アライメント調整を同時に行うと、追加の費用が発生する可能性がある
ただし車種や条件によって金額に幅があるため、事前の確認が大切です。
アッパーマウント交換の目安
次のような症状が出ている場合は、アッパーマウントの交換時期と言えます。
エンジン音が大きくなった
エンジン音が大きく感じるようになったら要チェックです。アッパーマウントが機能していない証拠で、早めの交換が必要です。
振動が大きくなった
アイドリング時や加速時に車体の振動を強く感じるようになった場合も交換の目安です。特にハンドルやシートの振動が気になるようでしたら要点検です。
亀裂や変形がある
実際にアッパーマウントを確認し、亀裂が入っていたり変形している場合は至急交換が必要です。故障を防ぐため早めの対応が大切です。
アッパーマウント交換のメリット
ここからはアッパーマウントを交換するメリットを見ていきましょう。
アッパーマウントを交換するメリットは以下の通りです。
- 路面からの振動や衝撃を吸収する性能が回復する
アッパーマウントは経年劣化により、振動や衝撃を吸収する性能が低下していきます。交換することでその性能を回復させることができ、乗り心地や走行安定性が改善します。
- 異音や車体のガタつきが改善される
劣化したアッパーマウントでは、異音(ガタガタ、ギシギシなど)や車体のガタつきが発生します。これらの症状を改善できます。
- サスペンションやタイヤの寿命が延びる
アッパーマウントが劣化すると、サスペンションやタイヤに過度の負荷がかかるため、寿命が短くなります。交換することでこれらの負荷を軽減でき、寿命を延ばすことができます。
- 走行の安定性や直進性が向上する
アッパーマウントの劣化によって車体に歪みが生じ、走行の安定性や直進性が低下します。交換することでこれを改善できます。
アッパーマウント交換を安くすませる方法
最後にアッパーマウント交換の費用を抑えるコツを紹介します。
アッパーマウント交換を安く済ませる方法として、以下が挙げられます。
- 交換キットを使う。分割式のアッパーマウント修理キットを使えば、タイヤを外さずに交換できるため工賃が抑えられ、1か所あたり4000円程度で交換できる。
- ディーラーではなく地元の整備工場で交換してもらう。ディーラーではなく近所の整備工場で交換してもらえばコストを抑えられる。
- 車検や点検時に交換する。その際に同時に交換してもらえば工賃が抑えられる。
まとめ
以上、アッパーマウント交換の費用と目安、メリット、節約術について解説しました。自動車のメンテナンスは欠かせませんので、症状が出た際は早めの対応が大切です。