毎年10月頃から、どのタイヤメーカーもこぞって、スタッドレスのTVCMを放送してきます。今季は交換と考えているユーザーにとっては、メーカーごとに調べて検討する事でしょう。
今回YOKOHAMAが発表したiceGUARD6(アイスガード シックス)は、かなり力を入れている事がうかがえるスタッドレスタイヤのようです。
iceGUARD 6の特長は?
YOKOHAMAタイヤのスタッドレスタイヤの特徴は
- 氷に効く
- 永く効く
- 燃費に効く
- ウェットと音に効く
の4項目です。
今回発売されたiceGUARD6は、YOKOHAMAタイヤがかなり力を入れて開発に取り組んだ事がわかります。前タイプのiceGUARD5+を発売してからわずか2年程度でモデルチェンジを行ってきている点です。詳しく見ていきましょう!
【氷に効く】
タイヤの表面の非対称化によって外側は雪上性能、内側は氷上性能を高めるようにゴムの剛性を変えています。これに加えて排水性能をさらに高めているので、装着段階から性能を発揮できるようになっています。
今回採用している新マイクロ吸水バルーンとエボ吸水ホワイトゲルによって氷上の水膜を強力に排出!またスタッドレスに必要な柔らかさを、シリカ高反応ホワイトポリマーを採用したことで、低温時にタイヤの硬化を防いで路面をガッチリ捉えています。
新マイクロ吸水バルーンのカラがエッジ効果をうんで氷上での滑りを抑制しています。
【永く効く】
時間が経っても、ゴム質が硬くならずに4年後もほぼ同じ柔らかさを保っています。硬くなると溝が残っていても本来の性能は発揮できませんから、非常に高い安全対策といえる特徴でしょう。
この柔らかさを保つ成分としては、「オレンジオイルS」を新配合する事で硬質化を防いでいるのです。
【燃費に効く】
ウェット性能を高めて、燃費を良くするということは、転がり計数から考えれば矛盾する行為なのですが、YOKOHAMAは、低燃費タイヤのbluearthで得た技術を基にiceGUARD6の開発をしています。
新たに採用した新技術や新素材を投入する事で、夏用タイヤと匹敵するほどの転がり係数を得ています。
【ウェット&音に効く】
接地性を高めた結果、従来の物よりもウェット路面での制動距離を5%短縮しています。
硬くなりにくいシリカ高反応ホワイトポリマーによって路面との接地面積も増える事で氷上・ウェット性能を両方とも向上させているのです。
表面のブロック構造を変更した事によって、静粛性も33%ほどよくなっています。ローズドノイズの低減はスタッドレスタイヤの永久的な課題ですから、多少それを少なくすることでも、相当な技術力が必要になっています。
アイスガード シックスの価格は?
タイヤサイズは100を超えてきています。
一番安いサイズで5000円前後から販売されており、一番高価なサイズ 4万3000円~5万円の価格となっているようです。
前作のiceGUARD5+と比較しても価格的には、ほぼ横ばいと見ていいでしょう。
「SUV G075」との特長の違い
今回YOKOHAMAが投入してきたiceGUARD6とSUV専用のSUVG075では何がいったい違っているのでしょう。
基本的には普通車専用と4X4SUV専用の違いがありますが、タイヤ性能的に考えた場合には、最新技術を採用した製品に対して、最新技術ではないもののiceGUARDの技術をSUV専用タイヤに投入したがSUV G075になるのです。
最新技術ではないといっても、前作のスタッドレスの技術をそのまま投入しているので、多少の性能差はありますが、大体最新技術を採用している事になります。制動距離や燃費が若干ながら悪いという程度で、実際の走行ではそれほど差が生じる物ではないでしょう。
タイヤサイズの種類について
iceGUARD6のタイヤサイズは実に100種類以上の設定がされているので、現在販売されている新車から旧車まで対応ができるラインナップになっています。
タイヤサイズ的には13インチから20インチまでの設定がされていることから、今までにない以上のラインナップです。
- 13インチ:65・70・85の偏平率の3種類
- 14インチ:55・60・65・70の4種類
- 15インチ:50・55・60・65・70の5種類
- 16インチ:45・50・55・60・65の5種類
- 17インチ:40・45・50・55・60・65の6種類
- 18インチ:35・40・45・50・55・60の6種類
- 19インチ:35・40・45・50の4種類
- 20インチ:40・45の2種類
<詳細・引用はコチラ>
これだけのインチと偏平率の物が設定されています。確実に自分が探しているサイズは手に入ると思います。
アイスガードシックスの評価・評判
YOKOHAMAタイヤのスタッドレスタイヤの中での最高技術を用いているiceGUARD6ですが評価や評判はどうなのでしょう。
- 「1月にiceGUARD5+を購入したばかりなので、もう少し待ってから購入すれば良かった」
- 「ドライでの性能はかなりいいです。高速でも安定して走る事が出来ます。雪道の峠でのブレーキ時はかなり効くというイメージを持ちました。」
- 「突然の雪対策と年に1~2回スキーに行くために購入。ほぼ夏用タイヤを同じ使い方がメインですが、燃費も夏タイヤと変わらない位なので、結構走るという印象です。」
等の意見がありました。
使用方法によっては4年は使える可能性があるだけに、外国製の激安スタッドレスタイヤでは2年が限度ですが、その倍は使用できるので、外国製のコスパに対抗できるロングライフがiceGUARD6の最大の武器かもしれません。
格安スタッドレならオートバックがおすすめ
国産のスタッドレスタイヤでもヨコハマタイヤやブリヂストンタイヤのスタッドレスが高いな~って思う方なら、性能が安定してて格安のオートバックスオリジナルタイヤがオススメです。
まとめ
YOKOHAMAはコンパウンドがどちらかといえば柔らかめのメーカーですから、元々はスタッドレスには強いメーカーになるはずです。
今までネックになっていたのが価格の悪さとでもいうのでしょうか、若干高いイメージを持っている方も大勢います。今回のiceGUARD6は価格はほぼ据え置きですから、最新技術を使用して価格制限も可能にしています。
これによって、ブリヂストンの牙城を崩せるのが、このiceGUARD6になるかもしれません。