ラジエーターの冷却水が空っぽになってしまった経験はありませんか?車の冷却システムにおいて、冷却水は非常に重要な役割を果たしています。
しかし、なぜ冷却水が空っぽになってしまうのでしょうか?また、その対処法はあるのでしょうか?
この記事では、冷却水が空っぽになる原因や対処法について詳しく解説します。
- ラジエーターの冷却水が空っぽになる原因
- ラジエーターの応急処置について
- ラジエーター修理にかかる費用について
ラジエーターの水の減りが早い・からっぽになる原因
ラジエーターの水の減りが早い、またはからっぽになる原因はいくつか考えられます。主な原因は以下の通りです。
- ラジエーターの穴や亀裂: ラジエーター本体やホースに錆びや劣化が発生し、穴が開いたり亀裂が入ったりすることで冷却水が漏れることがあります。
- 冷却水の漏れ: どこかから冷却水が漏れている可能性があります。車を長時間止めておいた時に車の下が濡れているかどうか確認してみてください。
- リザーバタンクの蓋の不具合: リザーバタンクの蓋が閉まっていない場合、冷却水が少しずつ蒸発して減ることがあります。
これらの原因を特定するために、以下の点検を行ってください。
- – ラジエーターやホースの状態を確認し、劣化や亀裂がないかチェックしてください。
- – 車の下に冷却水が漏れている跡がないか確認してください。
- – リザーバタンクの蓋がきちんと閉まっているか確認してください。
問題が見つかった場合は、専門家に相談し、適切な修理や交換を行ってください。また、定期的に冷却水の量をチェックし、必要に応じて補充することで、エンジンのオーバーヒートを防ぐことができます。
リザーブタンクの減りが早い原因
リザーブタンクの減りが早い原因はいくつか考えられます。
- クーラント液の漏れ:
– ホースジョイントが古くなると腐食して漏れることがあります、アッパータンクの樹脂割れやコアからの漏れも考えられます。ラジエーターコア、ラジエーターホース、ウォーターポンプ、シリンダーヘッドなどに大きな損傷がある場合も水漏れが起こります。 - エンジンオイルとクーラント液の混合:
– エンジンオイルの量と質を点検すると、エンジンオイルとクーラント液が混ざり合っている可能性があります。これはエンジンの重大な問題を示しています。 - ヘッドガスケットの抜け:
– ヘッドガスケットから少量漏れている場合、クーラント液が減る可能性があります。 - エンジンのオーバーヒート:
– エンジンがオーバーヒートして、シリンダーヘッドが歪んだ場合も、冷却水(クーラント)は減っていきます。 - クーラント液の蒸発:
– クーラント液は密閉された流路を流れていますが、わずかに蒸発をして外気に抜けています。
これらの原因を特定するためには、エンジンオイルの量と質を点検したり、冷却系の部品を確認したりすることが必要です。また、ラジエーターキャップを定期的に交換することも推奨されています。
大量に減っている場合や急激に水位が下がった時は、冷却系の一部が損傷していることが考えられます。
冷却水は減るとどうなるの?
冷却水はエンジン内部を冷やすために必要不可欠なものです。冷却水が不足するとエンジンが正常に冷却されず、異常高温になる可能性があります。
冷却水が減るとエンジンがオーバーヒートし、最悪の場合、エンジンが故障することがあります。
また、車の暖房も冷却水がエンジンを冷やす際の熱を利用しているため、冷却水が減ると暖房も使えなくなることがあります。
冷却水が減る原因は以下の通りです。
- 1. 冷却システムの損傷: ラジエーター本体、ラジエーターホース、ヒーターホース、ウォーターポンプなどが損傷している場合、冷却水が漏れる可能性があります。
- 2. 自然蒸発: 冷却水は自然に蒸発し、徐々に減ってしまいます。
冷却水の点検は法律でユーザーに義務付けられており、比較的簡単に実施できます。
冷却水が減っている場合は、適切な量に補充することが重要です。ただし、冷却水の補充には専用のクーラントを使用し、水道水は応急処置としてのみ使用することが推奨されています。
冷却水の交換時期は一般的に2年ごと、つまり車検ごとの交換が目安ですが、冷却水の種類によっては長期間使用可能なものもあります。冷却水が劣化している場合は、車検前でも交換が必要です。冷却水の点検や交換は、信頼できる整備工場に任せることがおすすめです。
ラジエーター冷却水の警告灯が点灯する場合
ラジエーター冷却水の警告灯が点灯する場合、以下の原因が考えられます
- ラジエーターの冷却水が漏れている可能性があります。錆や事故による破損が原因となっている場合があります。
- 冷却水を循環させるウォーターポンプが故障している可能性があります。ウォーターポンプの不具合により、冷却水の循環が正常に行われないことがあります。
- ラジエーターホースまたはキャップが劣化し、水漏れが発生している可能性があります。ホースやキャップの劣化により、冷却水が漏れることがあります。
- ラジエーター本体にサビ等で穴が開いている可能性があります。ラジエーター本体の劣化やサビにより、穴が開いて冷却水が漏れることがあります。
- 冷却水を適温に保つサーモスタットが故障している可能性があります。サーモスタットの不具合により、冷却水の温度が適切に保たれないことがあります。
- 渋滞時に活躍する冷却用電動ファンが故障している可能性があります。電動ファンの故障により、エンジンの冷却が十分に行われないことがあります。
警告灯が点灯した場合、すぐにディーラーや整備工場で点検を受けることが重要です。
警告灯が点灯したまま運転を続けると、エンジンがオーバーヒートし、車が停止する可能性があります。また、警告灯が点灯して消えた場合でも、何らかの異常がある可能性があるため、点検を受けることが推奨されます。
ラジエーター 冷却水が空っぽ!応急処置方法
ラジエーターの冷却水が空っぽになった場合の応急処置は以下の通りです。
- エンジンが冷めていることを確認してください。エンジンが熱い状態で作業を行うと、火傷の危険があります。
- ラジエーターリザーブタンクに水道水を入れます。一時しのぎとして水道水を使用しても問題ありません。
- ディーラーや修理工場まで車を運転し、専門家による点検や修理を受けてください。
ただし、水道水は長期間使用することは避けるべきです。水道水には防錆や不凍の効果がなく、冬に凍り付いたり、金属部品が錆びたりする可能性があります。
応急処置として水道水を使用した後、できるだけ早く専門家による点検や修理を受けることが重要です。
ラジエーター冷却水の値段はいくら?
ラジエーター冷却水の値段は、製品によって異なりますが、一般的には2Lで約1,000円未満です。
ただし、車種や冷却水の種類によって価格は変わるため、具体的な価格は製品や販売店によって異なります。
また、自分で冷却水を補充する場合は、冷却水の料金のみで済みますが、ガソリンスタンドや整備工場で冷却水の交換を依頼すると、冷却水の費用に加えて、工賃として1,000円から2,000円ほどの費用がかかることがあります。
ラジエーター冷却水の補充料金はいくら?
ラジエーター冷却水の補充料金については、自分で行う場合は冷却水の料金のみで済みます。冷却水(クーラント液)は、1,000円〜2,000円程度で購入できます。
整備工場での冷却水の交換費用は、工賃込みで3,000円〜6,000円が相場です。ただし、車種や整備工場によって料金は異なるため、上記はあくまで相場として参考にしてください。
冷却水を自分で補充する方法
冷却水の補充方法は以下の通りです
– リサーバータンクのキャップを開けて、補充用の冷却水をリサーバータンクの側面に書かれている上のラインまで補充します。
– リサーバータンクがない場合は、ラジエーターのキャップを外して、直接冷却水の補充をしていきます。
– 補充をする際には、クーラントチャージャーを利用しながら、エンジンにこぼさないように慎重に進めてください。
定期的に冷却水の残量を確認し、必要に応じて補充することが重要です。また、冷却水の交換時期は、通常2年に1回が目安とされています。冷却水の量や状態に問題がある場合は、整備工場に相談してください。
クーラント液とラジエーター液の違いについて
クーラント液とラジエーター液は、実際には同じものを指しており、どちらもエンジンの冷却に使用される液体です。主な違いは呼び名で、以下のような特徴があります。
– クーラント液:冷却水あるいは冷却剤という意味の英語で、液体であるため「クーラント液」と呼ばれます。
– ラジエーター液:水冷式エンジン車のエンジン冷却装置であるラジエーターに使用される冷却水で、「ラジエーター液」と呼ばれます。
どちらの液体も、エンジンの熱を冷却する役割があり、エンジンのオーバーヒートを防ぐために使用されます。また、防錆剤や凍結防止剤が添加されていることが一般的です。
クーラント液とラジエーター液は、市販されているものには色が付けられており、赤・青・緑・ピンク・黄などがあります。色は製造メーカーや自動車メーカーによって異なりますが、中身はほぼ同じです。ただし、異なる色の液体を混ぜて使用することは推奨されません。